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S状結腸がん摘出手術当日 -大腸がん闘病記16-

【転院12日目】
S状結腸がん及び胆嚢摘出手術当日。
昨夜は寝たのが遅かったにも関わらず、5:40頃に目が覚めてしまった。
やはりどこか緊張しているのか?
トイレに行き、戻ってリラックスを心がけていたら、寝てしまった。
起きたら6:40。落ち着いていた。
それからも瞑想をしたりして、落ち着くように努める。
手術前に妻が来てくれた。
ホッと一安心する。
9:00目前に看護師さんと一緒に手術室へ行く。
映画やドラマでしか見たことがない。
入ってベッドに寝て服を脱ぐ。
タオルが被せられる。
ベッドは想像していたよりさらに幅が狭い。
麻酔医が背中に針を刺し、何やら管を通している(感触がある)。
酸素マスクが入った。
…
…
…
名前を呼ばれ、肩を叩かれた。
シャキッと目が覚めてしまった。
時計が見えた。3時間以上経過していた。
手術は終わっていた。
自分は麻酔や薬が効くのも早いが、覚めるのも早いらしい。
即、目覚めたことを後で後悔した。
覚めて強く思ったこと。
1.寒い。体がガクガクして勝手に大きく震えている!
打たれたり刺されたりして死にそうな人が、寒いと言うのが少し分かった。
看護師さんが肘に注射しようとしている。
いや無理だろう!
2.喉にすごい違和感がある。
痰を取るための管が鼻から喉の入り口まであるらしい。
唾を飲み込むと常にそれが引っかかる。かなりの不快感。
何とか頑張って痰を出した。
鼻に管があり、喉にも異物があるので、呼吸ができなくなるのでは?
との思いから、時折パニックになりそうだった。
子供の頃、気管支喘息等で鼻づまりがずっとあり、それを思い出したのだ。
最初は酸素マスクが入っていたが、あまり酸素を吸入し過ぎると良くないらしく、すぐに外されてしまったし。
妻の「深呼吸してね」の言葉がなかったら、本当にパニックになっていたかも知れない。
3.下腹部の傷口が痛い(当然か)。
まだ麻酔が効いているお陰か、上二つほど不快ではない。
ふと気がつくと大量に汗をかいている。
震えはほぼ収まった。
タオルケットに電気毛布。
熱い。熱があるらしい。
電気毛布はすぐにスイッチを切ってもらった。
妻がずっと横についてくれている。
時折、汗を拭いてくれたり、唇を湿らせて、うがいをさせてくれたりする。
点滴があるので喉は乾かないが、口と唇が乾いてどうしようもないからだ。
絶対安静なので動けない。
腰が痛くなると、体の左右に大きめのパッドを入れ、体を傾けて調整する。
いっそ寝てしまった方が楽だが、ベネストリウム(マッサージの機械)で両足を定期的にマッサージしているため、なかなか寝られない。
静脈血栓予防のためというのでやむを得ない。
それでも何回かは寝てしまったらしい。
起きるたびに少しずつ楽になっている気はする。
20:00の面会終了で妻は帰っていった。
いつもだが今日は特にありがたかった。
夜は結構うつらうつらしながら寝ていたらしい。
起きるたびに窓からわずかに見える空の色が変わっている。
いつ日付が変わったのかはわからなかった。

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