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S状結腸がん告知 -大腸がん闘病記9-

【入院8日目】
入院8日目の土曜日。
話を聞く前は、でかいポリープかな?(笑)程度に考えていた。楽観的過ぎた。
医師から言われたのは、そのものずばり。
医師:「悪性腫瘍、がんですね。場所はS状結腸になります。」
自分:「・・・」(がーん!)
医師:「腫瘍が大きくなってきたため、腸管もかなりふさがってきており、腸閉塞の危険もあります。すぐに切除手術をお勧めします。」
自分:「・・・進行具合とか、転移とかは分からないのですか?」
医師:「手術前にさらに精密検査を行います。手術時でないと分からないこともあります。ここでは手術ができないので転院して頂くことになります。」
自分:「・・・」(ここではできないのか..)
医師:「S病院にこの分野では日本有数の医師がいます。紹介しますので手術を受けますか?」
自分:「・・・はい、お願いします。」
同席していた妻は医療従事者なので、薄々結果を予想していたらしい。
動じた様子はなかった。見せなかっただけか?
後で聞くと、内視鏡検査の画像を次の日見せられただけで、ある程度分かっていたとのこと。
告知される前までは、子供の学校行事に出てあげられないとか、一緒に誕生日を祝えないとか割りと細かいことを悩んでいた。
しかし、告知された途端に腹をくくり、細かい悩みは消し飛んだ。
がんになった以上、闘うしかない。
長男も次男もまだ小学生。早死にする訳にはいかない。
これから長い闘いを乗り切らなくてはならない。
その日は土曜日のため、S病院に打診して、実際に転院できるのは来週になりそうとのこと。
一度、退院することも可能だが、イレウス(腸閉塞)になる可能性もあるとのこと。
食べない方が良いので、転院するまでここで点滴を続けることになった。
食べている場合ではないのはよく分かった。
結局、S病院に転院したのは告知日から5日目(入院13日目)の朝だった。

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