手術翌日 -大腸がん闘病記17-

【転院13日目】○対戦相手:傷口の痛み ○任務:歩行訓練
部屋の電気が点いた。朝の6時過ぎか?
長い長い夜が終わった。
医師が喉まで達している鼻の管を抜いてくれた。
あ~楽になった。唾を飲み込んでもなんともない。
しかし、徐々に傷口の痛みが増してきた。
背中から出た管の先には痛み止めケースがあり、pushすると薬剤が出るようになっている。
夜中に何度か使ったが、あまり効いている感じがしない。
今朝は離床しなくてならないので、我慢せず痛み止めの点滴を入れてもらうことにした。
その前にベッドの頭を少しずつ上げていく。
薬が効いて少し楽になった頃、歩いてみることにした。
徐々に上半身を上げ、ゆっくり腰掛けて立ち上がる。
起立性低血圧もないようだ。 やはり多少は痛むが。
看護師さんに付き添われながら、ゆっくりフロアの端から端まで歩いた。
手術前は点滴スタンドを引っ張って歩いて行く感じだったが、今はそれを完全に杖代わりで拠りどころにしている。
なぜ、早期離床が必要か?
手術後の大腸は癒着を起こしやすく、そうなると腸がねじれて腸閉塞になってしまう可能性があるからだ。
それを防ぐためには、運動をすることで腸の動きを活発にするしかない。
再手術だけは何としても避けたかったので、その日、痛み止めが切れるまで、15往復くらいは行った。
夜、妻が来た頃にちょうど効果が切れたので、再度点滴を入れてもらった。
1回の点滴で6~8時間程度持つらしい。
「我慢するよりは点滴を入れて歩いた方が良い」とのことだし。
夜中に効果が切れるかと思ったが、朝までよく眠れた。

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