大腸がんにかかる人は間違いなく年々増えている。
肉食を中心とした食生活の欧米化だけではなく、高齢化も原因とのこと。
・がん全体の罹患数では、約100万例弱。
・部位別の罹患数で大腸がんは135,800例で、肺がん、胃がんを抜いて1位。
・部位別死亡数でも、大腸がんは50,600例で、肺がんに次いで2位。
と言われている。【国立研究開発法人国立がん研究センター 2015年予測より】
その辺りのことは、ニュース等で目にしていて何となくは知っていた。
但し、他人事だった。
・大腸がんの罹患率は40代から増え始め、60代に入ってから急激に増加する。
・男性のうち、11人に1人が一生のうち、大腸がんと診断される。
・大腸がんの部位別発生率は、直腸が34.1%、結腸が65.9%。
とのことらしい。【日本医師会サイトより】
自分はまだ40代後半。
がんなんてそう簡単にならないだろう。
という何の根拠もない自信?があった。
それだけに、自分がS状結腸がんと診断された時はショックだった。
考えてみると、
・母親が以前、大腸がんにかかったことがある。
・健康診断で【便潜血要精密検査】になったことがある。
・食生活に多少は気を使っているが、肉類・油物・甘い物が好物である。
かかっても全く不思議はない。
しかし、これは今だから言えること。
大腸がんになる前は、
・がんは必ずしも遺伝する訳ではない。
・便潜血と言ったって、わずかな血液でも反応するらしいから、ただの痔だろう。
・肉、油、糖がいくら好物とは言え、暴飲暴食している訳ではない。
などと考えていた。
全て自分都合の解釈をしていたら、健康診断の意味がない。
今回も貧血にならなかったら、病院に行くこともなく、どうなっていたか分からない。
今回つくづく思った。
精密検査は必ず受けましょう。
受けなかった報いが次の通り↓
【入院期間】:約1ヶ月
【勤務先休業期間】:同上又はプラス自宅療養期間
【治療費、入院費】:約30万円(病院2箇所分)
後、家族や知人に散々心配をかけ、以後再発や遠隔転移の恐れもあり。
術後しばらくは腸閉塞等の恐れもあり、食事の内容にも1~2ヶ月は相当注意しなくてはならない。
私の場合はS状結腸だったが、もし直腸の場合、人工肛門による便意のコントロール等の問題で
さらに数ヶ月以上、職場への復帰には時間がかかるという。
これが精密検査(大腸内視鏡)だと、
【入院期間】:なし(通院でせいぜい半日)
【検査費用】:約7,000~8,000円程度
もしポリープ等が見つかっても、病理検査や内視鏡による切除で、
【入院期間】:なし(日帰り手術)
【検査費用】:約20,000~30,000円程度
この差は想像以上に大きい。
しつこいですが、
精密検査は必ず受けましょう。